共感が苦手な彼と説明が苦手な私。

恋人と泣いた。

共感が苦手な彼と説明が苦手な私。

その喧嘩のような揉め事のような話し合いの発端は去年の夏のある日こと。YouTubeが好きな私の目に入ってきたのは俗に都市伝説と呼ばれるようなものだった。それからというもの、動画観賞以外に趣味もなければ気心が知れた友人もいない私は、そういうものに没頭した。人類選別人類滅亡イルミナティ進化論の嘘3月20日人類滅亡聖書の預言その他諸々。それが本当か否かは重要ではない(でも私は本当だと思う)(信じるか信じないかはあなた次第!)。「それが現実になったら」どうしようという不安に陥っている。

3月20日が明日に迫っている。信じている私にとっては怖い。不安のピークにある。就活しなきゃいけないけど、それどころじゃなく、美味しいごはんを食べたり寝たりを繰り返し、生理的欲求を満たす生活。綺麗な三角形ができるように。そんな日々のなかで怖いことを思い出しては口にだし、「怖い」「死なないでね」

毎日ふたりでひとつ並みに一緒にいる中で片方にそんなこと言われたらたまったもんじゃない。いやになる。いやになる気持ちもわかるわかると共感。相手の嫌な気持ちを理解できるからといって相手の気が沈むことをしちゃいけないよね。けど私はしてしまう。自分の悪いところを自覚してるからといってなおさなくていいんじゃないよね。けど私はそのまま。甘えられる袖があればとことんまでやってしまう。私の悪い癖。それのしわ寄せで企業説明会の出発一時間前に爆発した。

私は彼に不安を''共感''してほしいだけだった。「その説も否定できないね」「君はそう思うんだね」と。

彼は私にその不安の根っこについて彼にもわかるように''説明''することを望んでいた。いつも私は感情的だった。

こうやってすれ違っていくんだ。 

 

 

「もう君にはうんざりだ」

こういって突き放してほしかった。

そうしなければ私はずっとこのままで、恋人をダメにしてしまう。突き放してよ。別れるって言ってよ。

それなのに彼は好きだと言った。好きなんだと言った。

「僕には君に告白した責任がある。君がだめになっていくのを無視するわけにはいかない」

「君を支えられるように時間をください。共感できるように勉強するから」

「ちゃんとした人間になるから」

恋人は涙した。そんなの待つしかないじゃん!!好き!大好き!!!!!

 

 

たぶんまだ私達は愛し合えてない。まだまだ自分が一番かわいい。愛せるようになっても相手を愛している自分が一番なのか。そっか。いつまでも自分本意なのかな、死ぬまで。相手の幸せ=自分の幸せ=自分の幸せか!!もう私達ったら。いとおしいったらありゃしない。

 

 

 

 

 

熟した苺。想像よりも苦いキャラメルソース。見たこともない装飾。懐かしい食紅。緑桃色青赤黄色。クリトリスに真珠のピアス。

 

自分の価値観で本を選んで交換しようとの提案。月に一回意見交換会をしようと約束した。

 

 

 

 

 

 

(こうやって一歩前に進もうとすると決まって悪いことが起こる。と思っている、おそろしく臆病なわたし。)